
『報われない人の9つの習慣』 小宮一慶著
なかなか考えさせられる本だった。
特に心に残った点は3つ。
・「稼ごう」と強く思っている人しか稼げない
「目標」と「目的」をはっきり区別するべきです。
「目的」とは何かといえば、「社会に貢献しよう」「お客様に喜んでもらいたい」というように、私たちが生きていける存在意義です。それに対して「目標」は、目的に到達するためのマイルストーンです。「今年は一千億円売れるくらいお客様に喜んでいただいて、工夫もして百五十億円利益を出そう」というように。
お金を「目的」にすると、「お金」が生きる意義での中心になってしまうのです。そもそもお金を「目的」にして、実際に稼げるほど世の中は甘くありません。
・一流の人は数字に厳しいが、数字は追わない
成果主義は、儲けること自体を「目的」にしています。でも、本当に「目的」とすべきなのは「良い仕事」なのです。
・本はとにかく多読すべし
一ページでもいいから、一流の良書を完全に理解する
「熟読」は、非常に時間がかかりますが、頭のためにある読書法です。こうして、本にとことん「食らいつく」ことによってはじめて、本に書かれたことが身になっていくのです。