大人のたしなみ blog

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情報楽園会社―TSUTAYAの創業とディレクTVの起業


『情報楽園会社―TSUTAYAの創業とディレクTVの起業』 増田宗昭

今思うと、ディレクTVの失敗が懐かしい。
ただ、この社長はスゴイ人だと思った。

・企画会社とは、付加価値のあるものを創造していく集団である。誰もが欲しがる新規事業の企画(ソフト)を考え出し、時代が切り開く新しい市場に対応して、それを事業家していく頭脳である。

・起業には2つの大原則がある。
その1つは、時流に乗るということである。これはみずからの内的宇宙に忠実であるということと矛盾するようにも聞こえるが、実は、自分の感性や価値観が時代の流れに敏感であればあるほど、むしろ密接に関連してくることである。

原則の第二は、原理・原則に忠実であれということである。「人をだまさない」「借りたものを返す」「人をまたせない」・・・こうした当たり前の常識を守れない企業は絶対に成長しない。

・組織より個人重視
インセンティブ(報奨金)システムの導入、すなわち個人をきちんと評価するということである。端的に言えば、努力が個人の報酬にはねかえってくる環境を作るということである。

・「人の心は反対に作用する」
私のセオリーの中に、「人の心は反対に作用する」というのがある。会社が不安定になったら、人はまとまる。会社が安定すると、人は不安定になる。だから私は意図的に危機を作ろうとする。