大人のたしなみ blog

映画、読書、旅日記をつれずれなるままに

自分のアタマで考えよう


『自分のアタマで考えよう』 ちきりん著

調べ事をしていると、どんな情報も貴重で重要に思えます。あれもこれも調べたくなります。優秀な人ほど「知らないことを知る」ことに興奮するし、熱中するものです。
しかし、情報が重要かどうかは、「今、求められている意思決定プロセスに必要かどうか」によって決まるはずなのです。「どんな情報が意思決定に必要で、どんな情報は不要なのか」という基準が明確になっていないと、いくらでも情報収集を続けられるのが「優秀なスタッフ」の哀しい性です。

「考える力をつけたい!」と言いながら。本ばかり読んで情報収集に時間を使っても、考える力はつきません。自転車に乗れるようになりたいなら、自転車についての本を読むのではなく、実際に自転車に乗る時間を増やすのがもっとも有効です。

重要なことは、与えられたフィルターになんの疑問ももたず、そのまま受け入れて必死に頑張るのではなく、「自分(自社)独自のユニークなフィルターを見いだし、それで勝負していこう!」という発想に転換することです。
自分独自の選択基準を見つけること、それがなにであるかを考えること、それこそが「自分の頭で考える価値のあること」なのです。