コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと
『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』 川上量生著
一般の消費者のなかで感度の高い人たちこそ、プロやマニアが軽視しがちなコンテンツの原初的な特徴の「分かりやすさ」を求める傾向にあるというのは、真面目に受け止めるべき事実であるようにぼくは思います。
どんなユーザーに向けてコンテンツをつくっているかをふまえて、彼らが理解できる範囲のなかで、コンテンツのどの特徴を「分かりやすく」強調するかを変えるという視点が必要ではないかと思います。
監督とスタッフの間には信頼関係があり、意志疎通ができることがとても大事なのです。
監督、スタッヅともにいくら才能があったところで、意志疎通がうまくいかなければ、まったく仕事になりません。そして意志疎通がうまくいくかどうかは、お互い仲良くするとかいうような次元ではなくて、仕事のやり方とか性格とかも含めた相性の問題なのです。