大人のたしなみ blog

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考え方のコツ


『考え方のコツ』 松浦弥太郎

・思考とは、ながら作業でなんとなくできることではありません。積極的に「考えるための時間」を確保し、落ち着ける「考えるための環境」を整え、然るべき「考える手順」を踏まなければ、アイデアを生み出すことはできません。

・儲かるか、成功するか、話題になるかではなく、「そのアイデアが本当に人を幸せにするかどうか」。この指針に常に寄り添いながら考え抜くことが、思考の壁を越える唯一の方法とも言えます。

・目指したいのは、「かなりできあがっていますが、さらに良くするために意見をください」というウエルカムサインになるような「叩きようがない叩き台」です。
僕は「自分の中で、ほぼ完璧なまで仕上げたものしか人には見せない」と決めていますし、部下が「草案ですから見てください」と言ってきたら、「じゃあ完成してから持ってきてください」と答えます。完璧を超えたその上を目指さなければ、みんな智恵を出し合う意味がありません。

・目の前のことをしっかり務めて、流れに身を任せてみる。
「なりたい自分」を想像し、きちんと計画してコツコツやっていくより、今、目の前にあることをしっかりと務めて、流れに身を任せたほうがうまくいくと僕は思っています。ビジョンを持ち、計画通りに努力するのもひとつの方法ですが、ぱっとしない結果に終わる気がします。なぜなら、自分が想像した以上のことができなくなってしまうためです。

「今、自分が社会のためにできることはなんだろう?」
「今、自分のできることで、人に喜んでもらえることはなんだろう?」

この二つの質問を、起きること0すべてに投げかける。出会ったこと、出会った人すべてに対して想像してみる。今、自分の目の前のことにできる限りの力を尽くす。そうすると出会いから化学反応が起きます。その連鎖によって、未来は広がっていきます。