大人のたしなみ blog

映画、読書、旅日記をつれずれなるままに

「分かりやすい説明」の技術


『「分かりやすい説明」の技術』 藤沢晃治

「誰でも分かりやすい説明ができる」3ポイント
1、各ポイントの冒頭で、その骨子を短く話せ
2、ゆっくりしみ入るように話せ
3、ポイントを話した直後は「間」を置け

「慣れ」の恐ろしさ
ある地方都市の市バスに乗った時のこと、運転士が毎回ウニャウニャと何やら車内アナウンスを言う。
運転士は同じセリフを一日に数十回、一年で何千回と言っているうちに、やがてそのセリフに言い慣れすぎていたのでしょう。そのうち「言葉を話す」という感覚からも遠くなり、さらに、乗客にある意図を伝えるという意識も、遠い彼方におき忘れてしまったのでしょう。
1、聞き手は「今日、初めて聞く」ことを忘れるな
2、「伝える」気持ちを取り戻せ

ある大学教授の話
授業料を払うお客様の学生に、大学教育が与えようとするものは、固定的な知識ではなく「自分で問題を解決する能力」のはずです。激変する現実社会に役立つのは「知識」ではなく「自分で問題を解決する能力」です。
その意味で、学生に本当に役に立つ「自分で考える力」を与えるためには「過剰に分かりやすく、親切過ぎる授業は問題」とのご指摘は、妥当なご意見だと思う。